ADR(アベレージデイレンジ)

ADRとは1日の平均値幅の事です。各通貨ペア毎に1日に稼働する範囲の値幅は大旨決まっています。FXRCIメソッド(旧名FXOM)でもよく登場しますが、自分が使用しているADRはオリジナルのものでただの平均ではありません。フィボナッチやピボットなどなどを考慮して算出されています。

一般的には、平均的な日足の長さということになると思いますが、これだけではあまり実戦的に感じません。その日の平均値幅に達していなければこれから動くとかそういう使われ方をするケースも見られます。

自分自身は、その日のプランの範囲の目安として使用していますが、これはやってみるとわかりますが、ただの平均では非常に厳しいものがあるかなと。そこで、実際の相場のいろいろなファクターを盛り込んでここが限界というのを毎日算出しています。もちろんインジケーター化しています。ADRに到達したらその日はもちろん突っ込み追っかけ押し戻りもトレードしません。唯一逆張りを意識します。

次の日にはクリアされますので、NY終盤などではもうそこでおしまいということになりますね。

デイトレンドが発生し、主要なフィボナッチレベルとコンフルエンスを形成するとそこがターゲットになりやすいので十分に注意する必要があります。複雑な計算をしなくても単純な平均値幅だけでも意識した方が精度は上がると思います。

デイプランにはかかせないのがこのADRだと思います。


フィボナッチレベル

フィボナッチ比率、比率セットに含まれる比率の数などの意。または水準。 現在、ハーモニックトレーディングで使用される比率セットは0.146〜5.000まで40レベルぐらいあります。もちろん、40レベルを同じには見ませんし、単体のリトレイスメントやエクステンションレベルとして見るわけではありません。
 最も一般的なフィボナッチレベルセットで10〜15レベルぐらいではないでしょうか。
 例えば、0.382 0.500 0.618 0.786 1.000 1.272 1.618 2.618 という比率のセットを持つ場合は、8レベルのフィボナッチレベルということになります。ObjectiveWaveでは、ベーシックバージョンで23レベルのマッチングを見ます。これは一般的なセットより細かいですが、実戦的にはよく見られているであろう比率を収録しています。ハーモニックパターンの学習などにも使用していただけると思います。
 ブリリアントバージョンでは海外の最新事情やハーモニックパターンには使用されなくても意識される比率など40レベルのマッチングを精査します。


フィボナッチエクスパンション fibonacci expantion

ABCの3点を使用してD点を観測する場合やAB=CDパターンを確認するケースに使用されます。フィボナッチトレーディングにはかかせない技術です。
CからABの長さの何パーセント延長するかを見ます。代替価格予測と翻訳されます。また、プロジェクションと呼ばれることもあります。MT4ではエクスパンションと呼ばれています。

D点観測エクスパンション


フィボナッチエクスパンション

上図は、エクスパンショングリッドを引いたチャートです。CからABの1.618倍延長した時点で価格が反応していますが、これをABCが確定した時点でD点として予測するのがエクスパンション(代替価格予測)です。D点は、C点で売りを行った場合の利益目標や、新たな買いポイントとして検討されます。

これだけで何かをしようとするのはフィボナッチトレーディングでは一般的ではありませんが、エクスパンションをひとつ引いてみるところから新しい世界が広がります。

この画像のエクスパンショングリッドの設定は、MT4標準の比率セットに近いと思いますが、ハーモニックトレードで使用される設定とはかなり異なります。


フィボナッチエクステンション fibonacci extention

エクステンションとは延長という意味ですが、フィボナッチ比率が1.000より大きな戻りをエクステンションと言います。利益目標(ターゲット)や損切りポイントなど使われ方は様々ですが、ハーモニックトレードにおいては、各パターンを構成する要素になります。と言っても下の図をご覧いただければ明らかですが、リトレースメントと何も変わりません。ここでは単に1.000を越えた比率をそう呼ぶという理解でよいと思います。

 

エクステンション1.272 フィボナッチエクステンション1272

BはXAの127.2%リトレイスメント B=XA1.272Extentionなどと表されます。 Bullish(強気、買いパターン) Bealish(弱気、売りパターン) 代表的なエクステンションに1.618(黄金比)2.618(第二黄金比)などがあります。 プロジェクションと同義の場合と使い分けられる場合があります。


ユーロ円フィボナッチエクステンション

 上図はEURJPY弱気1.272エクステンション XAの1.272倍にあたるB点で売られている



フィボナッチリトレースメント(リトレイスメント)fibonacci retracement

フィボナッチリトレースメント(リトレイスメント)とは、フィボナッチ比率に基づいた押しや戻りのポイントのことです。日本でも、半値戻し(フィボナッチでは0.500リトレースメント)や全値戻し(フィボナッチでは1.000リトレースメント)などの言葉がありますが、そういった戻しのポイントをフィボナッチ比率を使って表したのがフィボナッチリトレースメントとなります。フィボナッチ比率が1.000より大きくなるとフィボナッチエクステンション(延長—エクスパンションプロジェクションなども同じ意味で使われているケースがあります)と言われます。

■リトレースメントあれこれ

・一般的にリトレースメントと言えば100%以内の戻り率のこと
・文脈によりエクステンションを含みます。比率の指定がない場合は、エクステンションなども含めてリトレースメントと呼ばれるのが一般的だと思います。フィボナッチ比率を利用したトレーディング全体を指すこともあります。 また、リトレースメントを内部リトレースメント、エクステンションを外部リトレースメントと呼ぶ場合もあります。
内部リトレースメント 0~100%の戻り
外部リトレースメント(エクステンションと呼ばれます) 100%より大きい延長 下図は、最もポピュラーな61.8%フィボナッチリトレースメント

0.618リトレースメント リトレースメント0681

BはXAの61.8%リトレースメント B=XA0.618Retracementなどと表されます。 Bullish(強気、買いパターン) Bealish(弱気、売りパターン)


0618リトレースメント

上図はEURJPY0.618強気リトレースメント XAのリトレースメント率61.8%Bで買われているチャート